シロアリ予防とは?費用・方法・時期の6つの疑問をまとめて解説【完全ガイド】

予防の基本

シロアリ予防っているらしいけど、何をどこまでやればいいのかがわからない…

この記事では、シロアリ予防について解説します。

調べるほど工法の名前や業者名が増えて、かえって迷ってしまう方は多いはずです。

結論を先にお伝えすると、判断の軸は「前回から5年経ったか」と「床下が今どうなっているか」の2つだけです。

読み終わってから調べ直さなくて済むように、判断に必要な材料だけを順番に並べました。

シロアリ110番は受付が24時間365日で全国に対応しているので、床下を見てもらう日程の相談だけ先に済ませておけます。

受付は24時間365日

結論:シロアリ予防は5年を目安に、床下を見てもらってから決める

まず、この記事全体の結論を先にまとめます。

まずは、なぜ5年という数字が出てくるのかから見ていきましょう。

再施工の目安が5年とされている理由

シロアリ予防でよく出てくる「5年」という数字には、はっきりした出どころがあります。

公益社団法人 日本しろあり対策協会は、防除施工標準仕様書で5年を目途に再処理をすると定めています。

業者が5年ごとをすすめてくるのは、営業の都合ではなくこの基準に沿った案内です。

協会の原文では「防除施工標準仕様書では五年を目途に再処理をするとしています」と書かれています。

つまり、前回の施工から5年が近づいたら一度考えるタイミング、という理解で問題ありません。

新築の家であれば、引き渡しから数えて5年目が最初の節目になります。

参照:公益社団法人 日本しろあり対策協会「シロアリ防除について」

やるかどうかは床下を見ないと決まらない

5年という目安はあくまで薬剤の側の話で、家の側の事情は入っていません。

床下の湿り気、基礎の形、家の周りに木材が置かれているかで、必要度は大きく変わります。

そのため、最後は床下を見てもらってから決めるのが確実です。

同じ築年数でも、床下の状態はまったく違います。写真を見せてもらえる業者だと納得しやすいですよ

次のような条件に当てはまる家は、年数にかかわらず一度見てもらう価値があります。

  • 春先に家の中や周りで羽アリを見た
  • 床が沈む、きしむ、畳が浮くといった変化がある
  • 床下が湿っぽい、または風通しが悪い
  • 家の周りに切り株・枕木・木材を置いている
  • 近所でシロアリの被害があったと聞いた

反対に、これらに当てはまらず前回から日が浅いなら、急いで動く必要はありません。

「予防はいらないのでは」という考え方については、シロアリ予防が無駄と言われる理由で別途くわしく整理しています。

判断に使う項目を表で一度に確認する

ここまでの内容を、判断に使う項目だけに絞って並べました。

この表を見て気になる行があれば、その行のリンク先から読み進めれば十分です。

項目目安くわしく読む
次にやる年前回から5年が目途時期と次にやる年
判断の決め手床下の状態を見てから床下を見て決める理由
工法木造住宅はバリア工法が中心4つの工法
金額の決まり方坪数ではなく1階の床面積費用の決まり方
業者選び見積書と保証の中身で見る5つの視点
再施工の目安5年は日本しろあり対策協会「シロアリ防除について」より

ここまでで方向は決まりますが、自分の家の答えは床下を見るまで出ません。

シロアリ110番なら全国47都道府県で床下の調査を受け付けているので、まず日程だけ押さえておけます。

まずは自分の家の床下から

シロアリ予防とは?駆除との違いを先に整理する

言葉が似ているせいで混ざりやすい2つを、先に分けておきます。

まずは、この2つがどう違うのかから確認しましょう。

予防と駆除は目的がまったく違う

予防は、シロアリがまだ入っていない家に対して先に手を打つ作業です。

駆除は、すでに入り込んでいるシロアリを退治する作業を指します。

同じ床下に入る作業でも、狙いも進め方も別物だと考えてください。

項目予防駆除
目的入られる前に防ぐ入られた後に退治する
対象の家被害が出ていない家被害が出ている家
作業の日数半日から1日1日から2日
その後の補修原則いらない傷み具合によって必要
予防と駆除の位置づけを整理した表

大きな違いは、駆除には食べられた木材の補修がついてくる場合があることです。

この補修の部分が、後になるほど負担が読みにくくなる理由になっています。

予防でできること・できないこと

予防をしておくと、シロアリが入りにくい状態を数年単位で保てます。

床下に入る作業なので、そのときの木部の傷みや湿気の状態も一緒に確認してもらえます。

一方で、予防をしても、入られる可能性がなくなるわけではありません。

薬剤が届かない場所や、施工後に新しくできた基礎のひび割れからは入られる可能性が残ります。だからこそ、保証の中身と点検の有無をセットで確認しておくと安心です。

予防は「入られない保証」ではなく、入られにくくして早く気づける状態を作る作業だと考えるのが正確です。

この前提を持っておくと、業者の説明を聞くときに判断がぶれにくくなります。

シロアリ被害はどんなふうに進むのか

予防の必要性を判断するために、被害の進み方と相手の正体を押さえておきます。

まずは、被害がどんな順番で表に出てくるのかを見ていきます。

気づいたときには内側から進んでいる

シロアリは木材の中を食べ進むため、外から見ても変化がわかりません。

住んでいる人が気づくのは、床の沈みや畳の浮きといった見た目の変化が出てからです。

その段階では、木材の内側がすでに空洞に近くなっていることも珍しくありません。

被害が表に出るまでの順番
  • STEP1
    床下の木部で食害が始まる

    床下に潜らない限り、住んでいる人が気づく手がかりはほとんどありません。

  • STEP2
    春先に羽アリが出てくる

    巣が育つと羽アリが飛び立ちます。ここが目で見える最初の合図です。

  • STEP3
    床がきしむ・沈む

    床板や根太が弱り、歩いたときの感触が変わってきます。

  • STEP4
    柱や土台まで届く

    家を支える部分に及ぶと、駆除だけでなく木材の入れ替えが必要になります。

予防が意味を持つのは、この流れが始まる前か、ごく初期の段階です。

羽アリを見た場合は、季節を待たずに床下を見てもらうのが安全です。

日本の家に被害を出すシロアリの種類

日本しろあり対策協会によると、国内には22種のシロアリが生息しています。

そのうち建築物に被害を出すのは、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種です。

近年はこれに加えて、乾いた木材を食べるアメリカカンザイシロアリの被害も増えています。

種類分布覚えておきたい特徴
ヤマトシロアリ北海道北部を除く日本全土広く分布しており、多くの家で対策の対象になる
イエシロアリ神奈川県以西の海岸線沿いの温暖な地域と千葉県の一部、南西諸島、小笠原諸島分布は限られるが、当てはまる地域では警戒が必要
アメリカカンザイシロアリ被害報告が増加中乾いた木材の中で生活し、家具も食害する
ダイコクシロアリ奄美大島以南乾材シロアリの仲間で、分布は南西部に限られる
参照:日本しろあり対策協会「わが国で建築物を加害するシロアリの種類と分布」

床下から入ってくるヤマトシロアリやイエシロアリには、床下への施工が効いてきます。

一方で乾材シロアリは床下以外から入るため、対処の考え方が変わります。

砂粒のような糞が家具の周りに落ちていた場合は、その点も業者に伝えてください。

シロアリ予防の4つの方法と選び分け

予防の方法は大きく4つに分かれ、家の事情によって向き不向きが変わります。

まずは、採用している業者がいちばん多いバリア工法から見ていきましょう。

バリア工法:木造住宅で広く使われている

バリア工法は、床下の木部と土に薬剤を処理して侵入経路をふさぐやり方です。

日本しろあり対策協会が定める標準仕様書もこの薬剤処理を前提にしています。

作業は半日から1日で終わり、その日のうちに施工が完了するのが一般的です。

  • 向いている家:床下に入れる一般的な木造戸建て
  • 効き始め:施工したその日から
  • 再施工の目安:5年

多くの業者が標準で扱っているため、見積もりを取り比べやすいのも利点です。

床下に人が入れないほど狭い家では、施工できる範囲が限られる場合があります。

ベイト工法:薬剤をまきたくない家に向く

ベイト工法は、家の周りに餌を仕込んだ容器を埋めて設置する方法です。

シロアリが餌を巣に持ち帰ることで、巣全体に効かせることをねらいます。

床下に薬剤をまかないため、小さな子どもやペットがいる家で選ばれることがあります。

薬をまかないのは安心だけど、効くまでに時間がかかるって聞いたよ

その通りで、効果が出るまでに数か月かかる点は先に知っておく必要があります。

設置後も定期的に容器を見て回る管理が続くため、長い付き合いになる方法です。

2つの工法の違いは、シロアリ予防のバリア工法とベイト工法の違いで数値も含めて整理しています。

ホウ酸処理:長く効かせたい人の選択肢

ホウ酸処理は、ホウ酸系の薬剤を木部に処理して効果を持たせる方法です。

ホウ酸は分解されにくい成分のため、効果が長く続くとされています。

そのぶん、扱える業者が限られており、依頼先を探すのに時間がかかることがあります。

ホウ酸は水に溶ける性質があるため、雨がかかる場所や湿気の多い床下では効果の続き方が変わります。自分の家で採用できるかは、床下を見てもらったうえで判断してもらってください。

新築やリフォームのタイミングなら、木部が露出しているぶん処理しやすくなります。

すでに建っている家に後から採用する場合は、施工できる範囲を先に確認しておきましょう。

DIY:手が届く範囲が限られる

市販の薬剤を使って、自分で床下に処理をする方法もあります。

費用を抑えられる一方で、床下の奥まで手が届かないという壁があります。

処理できなかった場所が残ると、そこが侵入口として残ってしまいます。

  • 向いている人:床下に入れる高さがあり、作業に慣れている人
  • 向いていない人:床下が狭い、または保証を残しておきたい人
  • 注意点:自分で処理した場合、業者の保証は付かない

手順と必要な道具は、シロアリ予防のDIYの手順と必要な道具で解説しています。

やってみて届かない範囲が残ったときは、そこだけ業者に任せる進め方もできます。

シロアリ予防の費用はどう決まるのか

金額そのものより、何で決まるのかを知っておくほうが見積もりを読めるようになります。

まず、見積もりの土台になる面積の考え方から押さえましょう。

金額は坪数ではなく1階の床面積で決まる

シロアリ予防の見積もりは、家全体の広さではなく施工する面積で計算されます。

床下に薬剤を処理する作業なので、対象になるのは1階の床面積だからです。

そのため、延べ床が同じ家でも、2階建てと平屋では金額の出方が変わります。

見積書を見るときは「何平米に対しての金額か」を先に確認すると、他社と並べやすくなります

面積のほかに、床下の入りやすさや基礎の形も金額に関わってきます。

実際の金額の幅は、シロアリ予防の費用相場|坪数・工法・業者別の料金まとめで表にまとめています。

業者のタイプで金額の出方が変わる

同じ作業でも、どんなタイプの業者に頼むかで見積もりの形が変わります。

自社で施工する会社と、加盟店を紹介する窓口では金額の内訳の見え方が違います。

どちらが良いというより、自分が何を重く見るかで選び方が変わる部分です。

タイプ金額の出方合いやすい人
紹介の窓口先に相場感を出してもらいやすいまず金額の目安を知りたい人
自社施工の会社施工する人がそのまま説明してくれる作業内容まで詰めて話したい人
訪問販売その場で金額が提示されやすい見比べる時間を取りにくくなる
業者のタイプ別に、見積もりの受け取り方を整理した表

金額に納得するには、1社だけで決めずに複数から見積もりをもらうのが早道です。

どの会社にどう声をかけるかは、シロアリ予防業者おすすめランキングで候補ごとに整理しています。

シロアリ予防をやる時期と次にやる年

「いつやるか」には、季節の話と周期の話の2つが混ざっています。

まずは季節の話から片づけていきます。

施工は季節を問わないが予約の取りやすさは変わる

床下の作業は屋内なので、基本的にどの季節でも施工できます。

ただし、春先は羽アリが出る時期と重なるため、問い合わせが集中しやすくなります。

希望日に入れてもらいたい場合は、混み合う前に相談しておくと動きやすくなります。

  • 春:羽アリの発生と重なり、依頼が集中しやすい
  • 夏:床下が高温になり、作業時間が読みにくい日がある
  • 秋:気候が安定し、日程を選びやすい
  • 冬:寒冷地では作業日が限られることがある

急ぎでなければ、秋に動くと日程の選択肢が増えやすいと考えておくとよいでしょう。

羽アリを見た直後は例外で、季節を待たずに相談したほうが安全です。

次にやる年は前回の施工から数える

周期の考え方はシンプルで、前回の施工日から5年後が次の目安です。

築年数ではなく、あくまで前回いつ薬剤を処理したかで数えます。

中古で買った家の場合は、前の持ち主がいつ施工したかを確認しておきましょう。

新築の場合は、引き渡しのときに防蟻処理の記録が残っていることがあります。保証書や工事の書類を探すと、次にやる年を計算しやすくなります。

記録が見つからないときは、床下を見てもらって現状から判断するのが現実的です。

周期の考え方は、シロアリ予防の効果期間と周期の考え方でさらにくわしく解説しています。

シロアリ予防業者を選ぶときの5つの視点

最後に、業者を見比べるときにどこを見ればよいのかを整理します。

まずは、いちばん差が出やすい見積書から確認していきましょう。

見積書に何が書いてあるかを見る

見積書は、金額の合計より中身が分かれて書かれているかが大事です。

一式とだけ書かれていると、他社と並べたときに比べる手がかりがありません。

次の4つが書かれているかを、その場で確認してみてください。

  • 施工する面積(何平米に対しての金額か)
  • 使う薬剤の名前
  • 作業する範囲(床下のどこまでか)
  • 追加の料金が出る条件

この4つがそろっていれば、他社の見積書と横に並べて読めます。

この4つを聞いて答えが濁る業者は、その時点で候補から外して構いません。

保証の中身を読んでおく

保証は年数だけを見ても、実際に何をしてもらえるかはわかりません。

同じ年数でも、再施工までなのか、傷んだ木材の補修まで含むのかで中身が変わります。

また、途中の点検を受けることが保証の条件になっている場合もあります。

年数が長いほうが良いと思ってたけど、中身まで見ないとダメなんだね

保証書を先に見せてもらえるかどうかも、その業者の姿勢が出るところです。

10年の保証が付く場合は、途中の点検が条件になっていないかも合わせて確認しましょう。

訪問販売で急がされたら一度止める

床下の点検をきっかけに、その場で契約をすすめられることがあります。

国民生活センターも、住宅の点検をきっかけにした契約の相談事例を公表しています。

参照:独立行政法人 国民生活センター「住宅の点検商法」

急かされたときは「他社の見積もりも見てから決めます」と伝えて、いったん持ち帰るのが確実です。訪問を受けて契約した場合は、クーリング・オフの対象になることがあります。

その場で決めなければならない理由は、基本的にありません。

気をつけたい進め方は、訪問販売で契約前に見抜く10の注意点で具体例を挙げています。

その日のうちに決めないと決めておくだけで、避けられるトラブルはかなりあります

とはいえ、自分で何社も探して回るのは手間がかかります。

街角シロアリ駆除相談所は業者を紹介する立場の窓口なので、出された見積もりが妥当かどうかを相談できます。

見積もりが妥当か相談できる

シロアリ予防のよくある質問

最後に、シロアリ予防を調べている方からよく出る質問をまとめました。

Q
シロアリ予防と駆除はどちらを先にやればいいですか?
A

すでにシロアリを見かけている家では、駆除が先になります。

被害が出ていなければ予防だけで足ります。

2つの違いは予防と駆除は目的がまったく違うで整理しています。

Q
築10年を過ぎていても予防は間に合いますか?
A

間に合います。

ただし、すでに被害が始まっている可能性があるため、先に床下の状態を見てもらってください。

判断のしかたはやるかどうかは床下を見ないと決まらないで解説しています。

Q
シロアリ予防の効果はどれくらい続きますか?
A

日本しろあり対策協会は、防除施工標準仕様書で5年を目途に再処理をするとしています。

床下の環境によって、効き方が変わることもあります。

数え方は次にやる年は前回の施工から数えるをご覧ください。

Q
小さい子どもやペットがいても施工して大丈夫ですか?
A

使う薬剤の名前と、施工後に部屋へ戻れる時間を業者に確認してください。

床下に薬剤をまかない方法を選べる場合もあります。

その方法はベイト工法:薬剤をまきたくない家に向くで説明しています。

Q
訪問してきた業者にその場で決めても問題ありませんか?
A

その場で決めなければならない理由は基本的にありません。

いったん持ち帰り、他社の見積もりと並べてから判断してください。

断り方の考え方は訪問販売で急がされたら一度止めるにまとめています。

まとめ:シロアリ予防は5年を目安に、まず床下を見てもらうところから

シロアリ予防で迷う原因は、判断の軸が多すぎることにあります。

実際に必要なのは、前回から5年経ったかどうかと、床下が今どうなっているかの2つだけです。

ここまで読んでも、自分の家がどちらなのかはまだ確かめられていないはずです。

床下の状態だけは、記事をいくら読んでも出てこない情報だからです。

床下の傷みは考えている間も進むので、確かめるのは早いほど選べる手が残ります。

シロアリ110番は受付が24時間365日で全国47都道府県に対応しているため、今日は日程の相談だけで足ります。

全国47都道府県に対応
タイトルとURLをコピーしました