シロアリ予防は自分でできる?DIYでできる範囲と5つの限界

予防の基本

ホームセンターに薬剤が売っているし、自分でもできるんじゃないかな…

この記事では、シロアリ予防を自分でどこまでできるのかについて解説します。

結論からお伝えすると、家のまわりはできますが床下は難しいです。

この線引きを知っておくと、どこまで自分でやるかを決めやすくなります。

床下の状態がわからないままだと、そもそも判断のしようがありません。

シロアリ110番は全国47都道府県に対応し、受付も24時間365日で動いています。

まず床下の状態を知る

結論:家のまわりはできるが床下は難しい

まず、どこまでが自分でできる範囲なのかを整理します。

まずは、自分の手でできることからです。

自分でできること

自分でできるのは、主に家のまわりの環境を整えることです。

シロアリは湿った木材を好むため、その条件を減らす作業になります。

薬剤を使わなくても、手を動かすだけで整えられる部分が多くあります。

  • 庭に置いた木材や切り株を片づける
  • 家のまわりの水はけを整える
  • 床下の換気口をふさがない
  • 春先に羽アリが出ていないか見ておく

これらは道具も薬剤もほとんど必要ありません。

手間はかかりますが、思い立った日のうちに始められる作業です。

庭の木製フェンスやウッドデッキの手入れも、自分でできる範囲に入ります。

自分では難しいこと

一方で、床下の施工は自分でやるのが難しい部分です。

日本しろあり対策協会は、土壌処理と木部処理の両方を行うことになっているとしています。

参照:公益社団法人 日本しろあり対策協会「シロアリ防除の方法」

同じ資料には、防除処理は協会に登録された者が認定薬剤を用い、防除施工標準仕様書および安全管理基準に基づいて処理を行うようになっている、と書かれています。市販の薬剤を庭にまくのとは、前提が異なる作業だということです。

床下の施工は、この基準に沿って行われるものという位置づけです。

そのため、自分でやった作業は保証の対象になりません。

理由の詳細は、このあとの床下がDIYで難しい5つの理由で解説します。

できる範囲を表で確認する

場所ごとに、自分でできるかどうかを並べました。

気になる項目があれば、そのリンク先から読み進めれば十分です。

場所自分でできるかくわしく読む
庭の木材・切り株できる木材を置かない
家のまわりの水はけできる水はけを整える
床下の換気口ふさがない確認だけ通気をふさがない
屋外の木部への塗布表示を守れば可能薬剤の注意
床下の土壌処理難しい理由1
床下の木部処理難しい理由1
被害の有無の判断できない理由3

いちばん下の行が、DIYを考えるときの分かれ目になります。

シロアリ110番なら床下を見たうえで、今の状態を教えてもらえます。

全国47都道府県に対応

家のまわりでできる手入れ

ここからは、今日から始められる作業を3つ紹介します。

まずは、いちばん手をつけやすい木材の片づけからです。

木材を地面に置かない

庭に木材を置いたままにしていないか確認してください。

地面に接した木材は、湿気を含みやすくシロアリの餌になりやすい状態です。

切り株や枕木、使わなくなった木箱などが該当します。

片づけられない場合は、地面から離して風の通る場所に移すだけでも状態が変わります。ブロックの上に載せる、壁から離すといった工夫で構いません。家の基礎に立てかけたままにするのは避けたい置き方です。

これは費用をかけずに今日から始められる手入れのひとつです。

植木鉢やプランターを基礎にぴったり寄せるのも、同じ理由で避けたい置き方です。

風が通る隙間を作っておくと、地面が乾きやすくなります。

家のまわりの水はけを整える

2つ目が、家のまわりに水がたまらないようにすることです。

雨のあとに水たまりが残る場所がないか見てください。

その場所が乾かないままだと、床下の湿気にもつながっていきます。

  • 雨どいが詰まって水があふれていないか
  • 雨どいの排水先が基礎の際になっていないか
  • エアコンの排水が同じ場所に落ち続けていないか
  • 地面が家のほうへ傾いていないか

雨どいの掃除は、自分でできる範囲でいちばん効きやすい作業です。

高い場所の作業になるため、無理のない範囲にとどめてください。

地面の傾きは自分では直せないので、気になれば相談の材料にします。

床下の通気をふさがない

3つ目は、床下の換気口についてです。

基礎の下のほうにある小さな開口が、床下の空気を入れ替える通り道です。

ここが物でふさがれていると、床下に湿気がこもりやすくなります。

自転車や物置、積んだ土などでふさがれていることがよくあります。家のまわりを一周して、開口が見えるか確かめてみてください

ふさいでいる物をどかすだけなら、その場ですぐにできます。

網が詰まっている場合も、外側から掃除できることがあります。

ベタ基礎の家では換気口の形が違うので、無理に触らないでください。

基礎と土台のあいだにパッキンを挟んで通気を取る作りの家もあります。この場合は目立つ開口がないため、ふさぐ心配も少なくなります。自宅がどちらの作りかわからないときは、点検のときに聞いてみてください。

ここまでの3つは、どれも費用をかけずに続けられる手入れです。

年に一度、家のまわりを一周する習慣にしておくと見落としが減ります。

市販の薬剤を使うときの注意

屋外の木部に薬剤を塗る場合の注意点を整理します。

まずは、買うときに確かめることからです。

用途と対象が合っているか確かめる

ホームセンターには、いくつかの種類の商品が並んでいます。

大事なのは、その商品がどこに使うものかを確かめることです。

屋外の木部用と、室内で使うものは別のものになります。

この記事では特定の商品名を挙げていません。同じような見た目でも、対象になる場所や使い方が製品ごとに違うためです。パッケージに書かれた用途と対象を読んで、自分がやりたい作業と合っているかを確かめてください。

迷ったときは、店員に用途を伝えて選んでもらうのが確実です。

どこに何のために使いたいかを具体的に伝えてください。

床下に使う想定の商品は、扱いも作業もむずかしくなります。

表示された使い方を守る

買ったあとは、表示に書かれたとおりに使ってください。

薄めて使う商品では、濃さが決められていることがあります。

薄すぎても濃すぎても、想定された使い方から外れてしまいます。

  • 使う場所と対象になる木材
  • 薄める場合の割合
  • 1回に使う量の目安
  • 使ってはいけない場所や条件

4つ目の使ってはいけない条件は、とくに読み飛ばしやすい部分です。

井戸や水路の近く、植物への影響などが書かれていることがあります。

余った分の保管方法や捨て方も、表示に従ってください。

保護具と天候

作業のときは、体を守る準備をしてから始めます。

手袋とゴーグル、口と鼻を覆えるものは用意しておきたいところです。

屋外でも、風向きによっては自分にかかることがあります。

天候も確認してください。雨の前に塗ると流れてしまいますし、風の強い日は隣の家まで飛ぶことがあります。洗濯物や近所の車にかからないかも、始める前に見ておきましょう。

小さなお子さんやペットがいる場合は、作業中は近づけないようにします。

乾くまでにかかる時間も、表示に書かれていれば守ってください。

ここまでが、自分の手で進められる範囲になります。

床下がDIYで難しい5つの理由

ここからは、床下を自分でやるのが難しい理由を見ていきます。

まずは、作業の中身そのものについてです。

理由1 土壌処理と木部処理の両方が要る

床下の施工は、2種類の処理を組み合わせたものです。

協会の資料では、この両方を行うことになっていると示されています。

片方だけでは、想定された形になりません。

土壌処理は、基礎の内側や束石の周囲など、シロアリが通る恐れのある土壌を処理するものです。木部処理は、床組の木材に薬剤を吹き付けたり、穿孔して注入したりします。木材に穴を開ける作業も含まれるため、道具と判断の両方が必要になります。

どこにどれだけ処理するかも、家の構造によって変わります。

図面を見ただけでは判断できない部分が多くあります。

工法の違いはバリア工法とベイト工法の違いで解説しています。

理由2 狭くて作業そのものが難しい

2つ目が、床下という場所そのものの条件です。

床下は立てない高さで、身動きが取りにくい空間です。

配管や基礎で区切られていて、人が通れない区画もあります。

  • 暗く、狭く、身動きが取りにくい
  • 配管や配線を傷つける恐れがある
  • 断熱材やシートを破ってしまうことがある
  • ほこりや湿気で体調を崩しやすい

とくに配管を傷つけると、別の工事が必要になります。

節約するつもりが、かえって手間を増やすことになりかねません。

ひとりで潜るのも避けたい進め方です。

理由3 被害の有無を判断できない

3つ目が、いちばん大きな理由かもしれません。

床下に潜れたとしても、見て判断できるかは別の話です。

すでに被害がある家では、予防ではなく駆除が必要になります。

協会の資料では、蟻道や蟻土、食痕が手がかりになるとされています。ただし、それらが何を意味するのかを読み取るには経験が要ります。被害を見落としたまま予防のつもりで作業を終えると、その間も内側では進むことになります。

春先に羽アリを見た家では、この確認をとくに丁寧にしたいところです。

羽アリは、近くに巣がある可能性を示すものだからです。

見つけたときの動き方はシロアリ予防の時期と春の羽アリ対策にまとめています。

理由4 保証が付かない

4つ目は、あとから効いてくる違いです。

業者に頼んだ場合は、期間内に出たら費用なしで再施工を受けられるのが基本です。

自分でやった作業には、この仕組みがありません。

加えて、家を売るときに施工の記録を求められることがあります。業者の施工なら保証書と施工報告書が残りますが、自分でやった作業には書面がありません。長く住む家ほど、この差は効いてきます。

協会は、5年を目途に再処理をするという基準を示しています。

自分でやる場合も、この年数を目安に考えることになります。

周期の考え方はシロアリ予防は何年ごとに必要かで解説しています。

理由5 やり直しが効きにくい

最後が、失敗したときの立て直しにくさです。

床下の作業は、結果が目に見えないという性質があります。

うまくいったかどうかを、その場で確かめる手段がありません。

やった気にはなるけど、効いているかどうかがわからないのは確かに不安だな

気づくのは、床の沈みなど目に見える変化が出てからになります。

その段階では、木材の内側が進んでいることも珍しくありません。

やり直すとなると、一度処理した床下にもう一度入ることになります。手間も費用も、最初から頼んだ場合より増えることが少なくありません。安く済ませるつもりで始めた作業が、結果として高くつくのはこの形です。

この5つが、床下を自分でやるのが難しいとされる理由です。

逆にいえば、この5つに当てはまらない範囲は自分でやれます。

家のまわりの手入れが、まさにその範囲にあたります。

DIYと業者を組み合わせる場合

どちらか一方に決める必要はありません。

まずは、範囲で分けるという考え方からです。

床下は業者、まわりは自分で

現実的なのは、場所で役割を分ける進め方です。

床下は業者に頼み、家のまわりは自分で手入れを続けます。

まわりの手入れは、次の施工までの5年間ずっと効いてきます。

業者に頼んだからといって、庭の木材を置きっぱなしにしていい理由にはなりません。逆に、まわりを整えているからといって床下が守られるわけでもありません。この2つは補い合う関係です。

費用を抑えたい場合も、削るのは床下ではなくまわりの手間のほうです。

手を動かせば費用がかからない部分を、自分で受け持つ形になります。

金額の考え方はシロアリ予防の費用相場で解説しています。

点検だけ頼むという選び方

いきなり施工を頼まなくても、点検だけを受ける方法があります。

床下の状態がわかれば、自分でやる範囲も決めやすくなります。

キャッツは調査と見積もりの提出まで費用がかからないと公式に記載しています。

項目内容
保証施工後5年間。期間内の発生は費用なしで防除施工
事業所全国25ヶ所(2026年1月現在)
使用する薬剤日本しろあり対策協会の施工方法に基づいた薬剤
保険施工に起因する事故に備えてPL保険に加入
調査・見積もり費用なしで実施
株式会社キャッツ公式サイトの記載をもとに作成(2026年8月時点)

くわしい条件はキャッツのシロアリ予防の料金で整理しています。

キャッツは調査と見積もりの提出まで費用がかからないので、状態を知るところから始められます。

調査と見積もりは費用なし

業者に頼む場合の相談先

床下は頼むと決めた場合の選び方を整理します。

まずは、地域を問わず頼める窓口からです。

全国どこでも頼みたい場合

住んでいる地域を問わず頼みたいなら、全国対応の窓口が候補です。

シロアリ110番は全国47都道府県に対応し、受付は24時間365日です。

エリアや築年数の条件がないため、対象かどうかを調べる手間がかかりません。

床下に自分で潜る前に、一度見てもらうという使い方もできます。潜れる家かどうか、被害があるかどうかがわかれば、そのあとの判断がはっきりします。DIYを続けるにしても、材料が増えることになります。

実際の評判はシロアリ110番の評判と口コミで整理しています。

シロアリ110番は条件を問わず受け付けているので、日程から決められます。

全国47都道府県に対応

関西で10年保証を選びたい場合

頼む回数を減らしたいなら、10年保証を出す業者も候補になります。

テコラは10年保証を掲げていますが、対象は関西の2001年以降に建築された戸建て住宅です。

地域と築年数の両方が条件になるため、まず当てはまるかを確認します。

10年に一度で済むなら、そのあいだ自分でやるのは家のまわりの手入れだけになります。回数が減るぶん、書類の管理も楽になります。ただし対象になる家は限られるので、条件の確認が先です。

料金の内訳はテコラのシロアリ予防の料金で整理しています。

テコラは電話番号の入力なしで概算まで進めるので、条件が合うかを先に見られます。

条件と金額をその場で確認

シロアリ予防のDIYについてよくある質問

最後に、自分でやることについてよく出る質問をまとめました。

Q
ホームセンターの薬剤だけで予防できますか?
A

屋外の木部への塗布であれば、表示を守って使えます。

床下は土壌処理と木部処理の両方が必要なため、同じようにはいきません。

詳しくは理由1 土壌処理と木部処理の両方が要るをご覧ください。

Q
床下に自分で潜っても大丈夫ですか?
A

暗く狭い空間で、配管や断熱材を傷つける恐れがあります。

ひとりで潜るのも避けたい進め方です。

詳しくは理由2 狭くて作業そのものが難しいで解説しています。

Q
DIYでも保証はつきますか?
A

自分でやった作業には保証の仕組みがありません。

家を売るときに求められる施工の記録も残りません。

詳しくは理由4 保証が付かないにまとめています。

Q
どの商品を買えばいいか教えてもらえますか?
A

この記事では特定の商品名を挙げていません。

対象になる場所や使い方が製品ごとに違うためです。

選び方は用途と対象が合っているか確かめるで解説しています。

Q
DIYと業者依頼は併用できますか?
A

床下は業者に頼み、家のまわりは自分で手入れするという分け方ができます。

まわりの手入れは、次の施工までの期間ずっと効いてきます。

詳しくは床下は業者、まわりは自分でをご覧ください。

まとめ:まわりは自分で、床下は見てもらう

シロアリ予防で自分でできるのは、家のまわりの環境を整えることです。

一方で床下は、作業そのものと判断の両方が難しい場所になります。

どちらか一方に決める必要はなく、範囲で分けることができます。

ただし今どういう状態かは、床下を見るまでわかりません。

すでに被害がある家では、予防ではなく駆除が必要になります。

まわりの片づけは今日やるとして、床下だけ一度見てもらおうかな

床下の傷みは考えている間も進むので、確かめるのが早いほど手は多く残ります。

シロアリ110番はエリアや築年数の条件がなく、受付も24時間365日です。

条件なしで相談できる

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